« 山頭火 | トップページ | 大道あやと丸木美術館 »

ほいどさん

私が子供の頃、郷里ではよくものごいがやってきました。私の郷里のみならず当時は全国どの地方にも物乞いがいたようです。呼び方は地方によっておこも、ものもらいその他いろいろあったようですが、注目すべきは彼等をおこもさん、とかおもらいさんと〔さん〕の敬称がつけられていました。彼等が分をわきまえて裏からそっと顔を覗かせ手を前に出すと無下に追い払うことはなく、どこの家でもおにぎり、たくあんと子供の小遣い程度の施しをするのがふつうでした。私の故郷では彼等を〔ほいど〕と言っていましたが〔ほいど〕の語源はどうやら〔法衣人〕がなまったもので、元は托鉢をする坊さんをさしたようです。ですから汚いとか怖いなどといってなにもあげずに追い払うと言うことはなかったのです。今ではこの行為を禁じているようです。世の中が物騒になったからでしょう。〔ほいどさん〕が行脚していた良き時代が60年前はありました。

山頭火もときには〔ほいどさん〕になって世の中を行脚したのですね。

P1050919_2 

|

« 山頭火 | トップページ | 大道あやと丸木美術館 »

雑記」カテゴリの記事

コメント

 「ほいどさん」ですか? 私が住んでる北九州、筑豊地区界隈では、「ほいと」とか「こじき」などと呼んでいました。中年のその「こじき」の人が空き缶を持って、焚き火をしていたのを思い出しました。
 今はその名をホ-ムレスと横文字に変えたようですが・・・
 この人たちは、住みにくい世の中の犠牲者でしょうか?

投稿: Hikoさん | 2008年9月 8日 (月) 06時08分

Hikoさん様
あるいは子供に言うときだけ〔さん〕をつけたかもしれなくてそれも各家庭の違いはあったのかも。
子供達が意地汚いときは〔ほいどになるよ〕と叱られましたから。。。^^〔こじき〕とはあまりいいませんでしたね。わが地方では〔おもらいさん〕はみんな〔ほいど〕でした。貧しいもの弱いものをいたわる精神があった時代だと思います。

今は世の中怖いですからね。警戒の方が先です。

投稿: おキヨ | 2008年9月 8日 (月) 12時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 山頭火 | トップページ | 大道あやと丸木美術館 »