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義姉のこと 続き

粋と気風で名高い辰巳芸者の義姉は末弟が東北生まれの女と結婚するのが少なからず不満のようでした。不快といったほうが当たっていたかもしれません。言葉の端や態度でなんとなく察していましたが、ある日実家に立ち寄った際、酔って帰った義姉が〔・・・だから田舎モンは嫌いだよ・・・お前は・・・〕そう言われる何もした覚えがないので、どういう事態でこの言葉が義姉の口から出たのかまったく覚えがないのですが〔田舎モン お前〕という2つの言葉が私の気持を深くえぐりました。自分で言う〔田舎者〕はなんともないのですが、田舎者は他人からそう言われるのに敏感です。かといって口八丁の義姉に切り返すことも出来ずにその場は何事もなく過ごしましたが、あとで夫に、貴方の姉は次元の低い女だということ、今からでも少しは常識のを学ぶべきだと言っておけと云いました。夫も向こうっ気の強い人間なので、黙っているわけがなく、しばらくは義姉と疎遠になりました。そのうち幸いにも夫の転勤で東京を離れほっとしていましたが、彼女の一人娘がこれまた田舎者の男と結婚し、老いた義姉と3人で暮らし始めました。リュウマチで体が不自由になり、2人の世話になりながらも口だけは昔のままで婿殿を〔この田舎モンが・・・〕と罵っているいるということでした^^無学な女が体ひとつで生きていくにはそれなりの気骨と意地が必要で、荒い気性も非常識な行為も彼女が生きていくうえで否応なしに身についてしまった、と理解をするのは私もずっと後になってからのことで、当時はただただ恐ろしく近づきたくない人でした。床についてからの義姉はいよいよ小さく儚くてただ哀れな存在でした。こうしてエキセントリックだった義姉は  怖くも嫌でもない人になってしまって2年前他界したのです。

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コメント

むかし埼玉の女性に「田舎の人は・・・・」と言われたことがありますが、埼玉だって「ダサいたま」と言わてれますよね。私の見聞では松江は松江で、札幌は札幌で、鹿児島は鹿児島で、優越感を持って他所の人を田舎者呼ばわりしています。日本人自身が、「国際的田舎者」と言われているのも知らずに。自分の狭い生活の範囲から生まれた価値観で人を計るという心的態度が、「田舎者」の特徴では。してみると、東京生まれの江戸っ子にも田舎者は存在するってことですね。

投稿: Bianca | 2008年11月 5日 (水) 18時40分

Bianca様
当時 江戸っ子デス と優越感を持っていた人たちがもっとも田舎者でしたよ。なんたって了見が狭い。昔は東京で生まれて一歩も外へ出た事がないなどと自慢していた人が大勢居ました。こんな狭い日本の何処で生まれたって大差がないはずなのに、全く馬鹿げた話しです。目くそが鼻くそを嗤うというヤツですね。でも今はそういう感覚もだいぶ和らいだ気もしますが・・・。

それに私の知っている江戸っ子達はうち揃って洋服のセンスが悪かったです。本当です!

あ~すっきりした(*^^)v

投稿: おキヨ | 2008年11月 5日 (水) 23時53分

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