« タイの旅行者 | トップページ | 自分の値打ち »

平凡な人生に罪悪感

6月25日付けの読売新聞に、詩人谷川俊太郎さんの記事が載っていました。

〔自身には母に愛されて育った恵まれた生い立ちにずっと引け目があった。他人の不幸に対し、自分にはそういう体験がない、感覚が及ばない、という後ろめたさは終始一貫ある。〕〔一方で自分には語るべきつらい物語はないという居直りこそ、とにかく他人を楽しませる方向に向かわせた〕 と書いてあります。  詩人のこの思いは私に引き寄せて考えてなんだかとてもよく判る気がしました。

私も表面さしたることもない人生で、他人に同情を寄せられたり、感動を与えるほどの生い立ちをしておらず、きわめて平凡なままここまできてしまいました。

私が〔幸福だった自分の生い立ちに引け目を感じる〕ということがよく判るのは、私の長年の友人Kのことが念頭にあるからです。Kの生い立ちはドラマチックで、実生活も波乱に富んだものでした。そのせいか、彼女の人間性はじゅうぶんにその人生を匂わす厳しさを接するものに感じさせます。一方、私はというといまさらいうまでもありません。Kと一緒にいると否応なしにその差を判断されてしまいどうにもわりを食ってしまうのです。その状態が30年以上も無意味な私のコンプレックスになってしまいました。

昔の言葉の〔苦労は買ってでもしろ〕ということでしょうね。かといって、私がKと同じ人生を背負うことになったらきっとその重さに押しつぶされてどうなったか判りません。

他人が判断するのは、生い立ち云々ではなくその人間の出来不出来だということは百も承知ですが、えてして日本人は〔不幸な者好き〕というということがありますよね。本人の気持ちに関わりなくやたらに同情したがります。

P1090452

いろは坂を自転車で・・・この若さに乾杯!

|

« タイの旅行者 | トップページ | 自分の値打ち »

雑記」カテゴリの記事

コメント

ribbonおキヨ様。。。
おキヨさんのような考えの方が普通でそう言う人生がほとんどだと私は思っていました。
逆に最近の児童虐待のニュ-スを見るとこう言う不幸な生い立ちがあるだろうかと思ったりします。
谷川さんの詩に若い頃はまっていましたが。。。今思うと理屈っぽい方ですね。私も若い頃理屈っぽいと言われた事がありました。谷川さんにはまっていたからかsign02

投稿: sunday | 2009年7月 1日 (水) 13時42分

Sunday様
そうでしょう。平凡な人生が大多数なんです。
それを不幸な人に比べられて軽んじられる筋合いはないのですよ。

そうですか!谷川俊太郎を愛読されてそのような素晴しいポエムを書く人になったのですねlovely
やはり若い頃の感受性は後々に影響を残しますね。

投稿: おキヨ | 2009年7月 2日 (木) 00時32分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« タイの旅行者 | トップページ | 自分の値打ち »