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映画〔山猫〕を観る

映画〔山猫〕の完全復元版を観ました。過去何度か観ていますが、あらためて〔極上〕の映画だと思いました。

1963年制作、ルキーノ・ヴィスコンティ監督。1890年代、王制の終焉で没落していくシチリア貴族を描いたもの。

それまでは粗野な役柄の多かったバート・ランカスターが没落していく貴族を演じていましたが、これが気品と重厚さに溢れていて驚くほど魅力的。想いあふれて化粧室で一人涙を流す老いた姿は印象的でした。ランカスターの円熟期だったのでしょう。公爵の甥を演じたアラン・ドロンが新しい時代に入ってゆく若い貴族を生き生きと演じています。恋人役の、美しいがあまり育ちのよくない娘をクラウディア・カルデナーレが適役で演じました。

映像のすべてがその時代の名作絵画を何十点も観ているようで映画そのものが芸術品といえます。

圧巻なのは舞踏会のシーン。この映画の3分の一は舞踏のシーンだと解説にありました。衣装、小道具も素晴しく監督のこの映画にかける想いが伝わります。主人公と甥の恋人が踊るシーンは本当に美しい映像でした。荒廃したシチリアの家屋も風景として素晴しいものがありました。文句なしの☆☆☆☆☆ですgood

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黄色いトマト 味は・・・普通(-_-)

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雑記」カテゴリの記事

コメント

私も過去2~3回は『山猫』を見ているのですが、舞踏会のシーンがそんなに多かったですか。
よく覚えていませんが、バート・ランカスターは重厚な感じがしましたね。アラン・ドロンにクラウディア・カルディナーレ、あの頃 最も新鮮で魅力的な若手俳優でした。
イタリア・フランスの合作映画だそうですが、このような歴史を舞台にした大作は、今はなかなか制作できないでしょう。この映画自体が歴史の流れを感じさせるように思いますが。

投稿: 矢嶋武弘 | 2009年8月 6日 (木) 11時26分

矢嶋様
以前何度か観たときは2時間内だったと思いますが、今回は3時間ちょっとの長時間でした。
たしかにそれほど舞踏会のシーンがあったかなと感じましたね。
各場面がすべて豪華絢爛という感じがしましたが。。。
私はバーとランカスターという俳優をはじめていいなとおもいましたね。
人気絶頂のアラン・ドロンがバート・ランカスターよりギャラが少ないことで監督と仲たがいになったそうですが、映画を観るとその存在価値は歴然としていますから当然のギャラではなかったかとおもいます。

シチリア地方の歴史を語った映画でしたね。

投稿: おキヨ | 2009年8月 6日 (木) 19時08分

私も昨夜少しだけ見ましたが、画面が美しいなという感じでした。バート・ランカスターは、色々な監督たちに重用されているようですね。見掛けと違って、知的で繊細な面をもっているからでしょうか。ビスコンティの『家族の肖像』でも美青年に取り込まれる孤独な教授と言う役でした。

投稿: Bianca | 2009年8月 6日 (木) 19時31分

Bianca様
俳優も腕のいい監督だとかくされていたものが引き出されるんでしょうね。
ランカスターは芸歴は長いので積み重ねたものが発揮できるのでしょう。私は若い頃ハリウッド映画でみる彼をあまり好きではなかったのですが、〔山猫〕で観るランカスターは素晴しかったです。

〔家族の肖像〕もヴィスコンティなら観たいですね。観たかもしれませんが思い出せません^_^;

投稿: おキヨ | 2009年8月 6日 (木) 23時38分

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