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父の笑顔

老齢に差し掛かった昨今、亡父母の事を思う事が多くなりました。とくに今の自分の年齢より20歳も若くして亡くなった父の顔を繰り返し思うのですが、笑顔が全く思い出せないのです。  思うと父は子供に笑顔を向けたことが無かったひとでした。

中高の、割と端正な顔立ちの人でしたが、人を射るような鋭い眼差しは子供が走り寄れる気安さなど微塵もありませんでした。長姉を特別視した母とは違い、どの子供に対してもそれは同様で、明治の男はそういうものだと言われれば仕方ないと納得の平等?と考えるべきでしょう。

父はどういう笑顔をする人だったろうか?あの大きな目は笑うと柔和になっただろうか?笑うとどのように頬の筋肉が動き歯がどのくらい見えただろうか?タバコを吸わない人だったから歯は白かったかもしれない。などとさほどの感情を込めるわけでもないのですが見た記憶のない父の笑顔を想像するのです。あるいはそうではなく、それは私の勘違いで単に私が父の笑顔を忘れてしまっただけの事かも知れません。

ひとつは父はあまりにも忙しかった。そして仕事が終わると仕事仲間と飲んでいる事が多く、留守勝ちでじっくり子供と向き合う事が無く、居たとしてもこれも仲間を招いて酒盛りをしている後姿です。とうとう酒がもとで50代で亡くなりました。もう少し長生きして身体に余裕が出来たら父の笑顔も見られたかも知れません。

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子供の頃遊んだ石段が残っていましたlovely

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雑記」カテゴリの記事

コメント

おキヨ様、実は私の父親も明治生まれ(M26)でしてネ・・
私は父親五十五歳の年に生まれております。父は二人の男子をもうけた後に先妻に先立たれまして、その後に私の母(M43)生まれを後妻として娶った訳なんですけど母との歳の差はなんと十七歳も離れておる訳であります・・若い妻を娶った所為か、とと様は俄然!子作りに励み母との間に五女二男をもうけた次第であります。それから、私が小学校に上がるといなや、死んでしまいました。
ですから私は父親の顔こそ覚えているももの大した思いはございませんのです・・私も父親の享年ともいえる年頃に達した訳ですが、今、父の顔や姿形を
思い起せば随分な年寄りの格好でしたねぇ・・
藍染の股割れ股引(ももひき)の様な野良着をいつも
着てまして腰には煙管を納める鞘ときざみ煙草を入れる革袋を付けてましたよ・・特に厳しくされたことも、特に可愛がられたこともございませんねぇ(笑)
しかし妙なもので、女の子は母親よりも父親に思い入れがあって、また男の子はその逆で母親に強い思い入れがあるようでございます。

投稿: 伊藤 | 2010年8月 1日 (日) 15時50分

伊藤様
おや~!お宅様も我が家に負けず劣らずの大家族のようですね。当時はうめや増やせの時代でしたから世間的には大威張りではなかったでしょうか。。。
お父上も我が家の父同様日本のために子作りに励んだようですが、eyeこれも我が家同様女の子が大勢となりましたね。しかし女といえどもある年齢に達すると軍事工場などに出向いてお国のために働かされて様です。

伊藤さんは末っ子のようですね。覚えがないとおっしゃってもおそらくお父様には可愛がられたのではありませんか。
家の父は子供に注意や叱るときしか口を利きませんでしたので、はたして子供が可愛いかったのかどうかも疑問です。
男は立派な大人にし、女は恥ずかしくない女としてお嫁に出す責任感でいっぱいだったのかもしれません。

なんだか、大時代的な話になって仕舞いました〔爆〕
このようですので、父母を思い出すにしても感傷的になる要素はあまり無いのですよ。それでも最近はよく父母を理解しようとする為か以前より頻繁に思い出します。

投稿: おキヨ | 2010年8月 1日 (日) 19時20分

親の亡くなった年って自分にとって一つ意味を
持ちません?
母親が73才で亡くなったので、私もそこまでは
生きられる?と不確かな確信があったりして。
でもこの頃は一回り増やして86才が目標。
きっとそのうち更に増やすかも(笑)。
ところで1、2回、父親の話をブログに載せた私、
はい、若干ファザコンなんです。

投稿: バルおばさん | 2010年8月 1日 (日) 22時33分

バルおばさん様
たしかに。。。
私もあと3年で母親のなくなった年齢になります。私の姉はもの凄くそこにこだわっていて、自分も母と同じ年で死ぬものと思い込んでしまって、それから4年経つのに元気でいることを罪悪のように感じていますよ。eye?おかしな人です。
人間70も過ぎると、死に対して静かな覚悟のようなものが徐々に芽生えますね。私は自分にしてはそう悪くない人生だったと思っているので、いつでもどうそと。。。〔爆〕

ファザコンねぇ、
私が若い頃妙に年の離れた男に魅力を感じたのはもしかしてファザコンですかねぇ。。。coldsweats01

投稿: おキヨ | 2010年8月 2日 (月) 00時56分

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