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蟻とキリギリスどちらのタイプ?

イソップ物語、〔蟻とキリギリス〕は誰でもしっていますが、イギリスの小説、劇作家のサマセット・モームの短編に〔アリとキリギリス〕という全く同じ題名があるのをご存知でしょうか。

実は私も、南木佳士の〔阿弥陀堂だより〕という小説の中からみつけて、検索で探したばかり。。。

モームの〔アリとキリギリス〕は、イソップの〔働かざるもの喰うべからず〕の教訓とは真反対という、自身のあまり幸せとはいえない生い立ちのせいか、ひねくれた要素を含んだ作品のようです。勤勉な兄と遊び暮しては時々兄に借金を申し込む弟。兄はそれを戒めますが、その弟はお金持ちの未亡人と結婚をし裕福になってしまうということなんですね。勤勉な人にとってははなはだ面白くない物語です。

勤勉な日本人はよく〔アリタイプ〕といわれます。実際、私の親や、8人の兄弟のほとんどが生真面目で、その中で次兄と私は少しばかり異質でしたので、どちらかといえば〔キリギリスタイプ〕だったかもしれません。かといって遊んでばかりということでもなかったのですが。。。とにかく、今でこそ〔人生は楽しむもの〕という言葉に抵抗を感じる人が少なくなりましたが、〔あの人は真面目で働き者〕というのが最高の褒め言葉の時代もあったのです。

アリのようにコツコツと働くばかりで、楽しむ事がなければ人生味気ないものでは?たまにはキリギリスになって何が悪い!と冬になって寒さとひもじさで死ぬキリギリスに同情しました。そしたら、やはりそれではあんまりだというので、ウォルト・ディズニーが、イソップの原作を〔アリはキリギリスに蓄えを分け与え、代りにキリギリスの音楽や歌を聞いて楽しんだ。めでたし、めでたし〕と変えたというのです。これは〔持てるものは与える代償を求めるべき〕という全く別の教訓になってしまいます。

我が家は〔アリとキリギリス〕が同居しているようなもの。もちろん夫がアリで、何の代償もなしにろくでもない絵の具遊びに興じている私がキリギリス。。。happy02

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雑記」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ 夫婦で考えれば自分はキリギリス 
奥さんはアリですね 奥さんは人に頼るのを
良しとしない人で何でも自分でやってしまいます
・・・夫が頼りにならないのでこうなった(笑)
かつてはスーパーの買い物に運転手で付き合い
ましたが いつからか奥さん自分の事は自分でやり
人は当てにしなくなりました。楽な反面寂しさも
あるのですが この奥さん 自分がいつ死んでも
何も困ることはないでしょう サバサバとグチも
言わず一人で生きていけるタイプです。

自分は自分の関係する数部屋の掃除と
毎日のゴミ出しと笑わせるのが仕事です。
小さい頃から自分はアリだと思うし遊んでばかりの
キリギリスなんか酷い目にあえばいいんだと
思ってましたが 結婚したらキリギリスにcoldsweats02

投稿: 越後屋 | 2010年9月23日 (木) 11時54分

越後屋様
こんにちは~^^
良い奥様と結婚されましたね。
私思うのですが、夫婦は性格が違うほうがうまくいきますね。
我が家ではお宅様と真逆で私は何でも夫に頼りきりです。頼っていながら威張っているのは私〔爆〕夫ははじめから私が何も出来ない女だと思っているので余裕なんでしょう、多少の事は目をつぶってくれます。good
奥様を笑わせるのが仕事だなんて素晴しいですよ!
わが爺は他所の奥様を笑わせるのが得意です。私は夫の冗談には飽きて笑えませぬ。。。eye

ま、それぞれ、得意分野で生きていく方針を決めれなよいことですからアリでもキリギリスでもよいという結論ですね。


投稿: おキヨ | 2010年9月23日 (木) 17時13分

全然別の話で申し訳ないのですが、2~3日前テレビでアリは地球に
○○京匹(数字は忘れました)かいてその重さは人間全部の重さと同じくらいだと言っていました。
私はアリでもキリギリスでもなく、強いて言えばゴキ・・・・いや、かげろうみたいなものですか。

投稿: 周坊 | 2010年9月23日 (木) 20時51分

周坊様
エーッ!ほんとうですか!?
これはおどろきました。
現在世界の人口は約68億95万人〔たった今調べました(*^.^*)〕だそうで、この人口の重さだけのアリが地球上にいるんですね。。。
ではゴキさんはあるいはもっと!?
これは興味深い話を伺いました。地球は人間だけのものではありません。戦争などしてはアリさんに申し訳ない。。。

陽炎のような透明なお気持ちをお持ちと解釈いたしますgood

投稿: おキヨ | 2010年9月24日 (金) 00時24分

S・モームの「アリとキリギリス」は読んでいないですね。
たいていの人は「アリ」と「キリギリス」の二つの側面を持っているのではないでしょうか。
人によって「気質」や、「意志」によってその現れ方に違いが生じるのでしょうね。
「アリギルス」という造語があって、「アリ=働く」と「キリギリス=遊ぶこと」の両方を、一所懸命に両立させ、人生を最大限充実させる生き方を言うようです。
これは結構なことですが、両者の悪い方だけが出たら・・・どうなることやら・・・。
この想像は稀代の皮肉家「バーナード・ショー」のブラック・ユーモアにつながります。
あるとき美貌の女優がショーに”あなたの頭脳と私の美貌を備えた子供を生むために結婚しましょう”と言ったそうです。
ショー答えて曰く”あなたの頭脳と私の容貌を持った子供が生まれたら悲惨なことになります”と。
長いコメントになってしまいました。

投稿: 風花爺さん | 2010年9月24日 (金) 06時37分

風花爺さん様
人は両面を持っている・・・私も同様に思います。他人は一方の強い側面だけで評価してしまうんですね。私の父は働き魔のような人間でしたが、一日を切ったように夕方から遊び人に代わる人でした。人の目には4時起きで仕事をする父はやはり働き者という響きのいい評判のまま終わりました。

〔アルギリス〕は面白い造語ですね。知りませんでした(~o~)どんなに生真面目でも、大概の人が自分なりの楽しみを持っているのが今の時代普通ですが、しかし、まれには悪いほうの一方だけで生きて居る人間もいないとは言い切れません。軌道を正すチャンスのなかった人たちではないかと思います。

バーナード・ショーのこのエピソードは私も聞いたことがあり、大笑いしながら頷きました。いかにも皮肉屋のショーが言いそうな辛口ジョークですね。happy01こういう言葉で美女を退ける男性は痛快で魅力的ですが、当の美女には悪魔のようでしょう〔爆〕

気の利いたジョークも近頃少なくなりました。。。think

投稿: おキヨ | 2010年9月24日 (金) 11時13分

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