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映画〔人間の条件〕を観て

昭和31年に出版されベストセラーになった五味川純平の長編小説〔人間の条件〕の映画化ををBSプレミアムで6部まで観ました。

私は残念なことに小説は読んでいませんが、映画が原作に忠実だとすると、作者は戦争という狂気の時代をなんという執念で書きあげたのだろうと思うのです。戦争に対する強い憎悪と批判を持たなければあのような告発的な小説、 映画化は到底できるものではないと感じました。

満州開拓時代にその歯車の一員として渡った主人公が、良心的な生き方を貫こうとしながらも、理不尽な軍隊生活に翻弄され、徐々に人間性を失っていく様を当時20代の仲代達也が好演。純粋な目が役柄に合っていました。当時の役者陣も総出演で個性を発揮しています。。。

3部4部の、軍隊の弱い者いじめ、中国人とみれば容赦なく殺す、正義などまるで通用しない軍隊生活の暴力シーンをこれでもかというように見せられて辟易してしまい、映画を続けて観るのが息苦しいほどでした。

ソ連軍の捕虜となり収容所を逃げ出した梶が、途中で盗んだまんじゅうを一つ妻への土産にたづさえ厳寒の荒野で絶え果てる胸を打つシーンで映画は終わります。。。

この作品が発表された当時、忙しい長兄に頼まれて書店で買い求めた私ですが、読まなかったのが悔やまれます。若い方にこそ読んでもらいたいと思う本なのですが、今の若い方はこの本をはたして読みたいと思うでしょうか?

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