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盛り場の次兄

昨日の記事を書きながら、8人兄妹でただ一人亡くなった次兄の事を思い出していました。思い起こすと、親兄弟で一泊旅行や、ドライブなどの思い出を多少なりとももっているものですが、次兄は極端にそうした思い出を残さなかった人で、幼い頃一つ屋根の下で育ったという以外に私も次兄にはさしたる思い出が無いのです。

他の姉妹も、長兄も同様だったと思います。堅物の長兄、軟派の次兄がそりの合う筈もなく、ただ家業の仕事をするだけの仲だったようです。当時はどこの家庭でもそうでしょうが、長男は特別扱い。幼いことからそのようなので、次兄は兄と同等に扱ってもらえないのがやはり不満だったのか、家業の仕事を終えると夜の盛り場通いをするのが常でした。

ある日友人と行った喫茶店のテーブルに数人の男女がいて、その中心に居るのが次兄でした。酔い覚ましのコーヒーでも飲んでいたのかもしれません。無口だと思っていた兄の、家庭では想像も出来ない活き活きした様子は、なにか見てはならぬものを見たようできまり悪く、私は兄の視線から外れる場所に席を取ったのです。女性と親密にしている身内の姿など生っぽく感じられ見たくなかった、というのもありました。

その後家庭を持ち、2人の子供を儲け、平凡な人生を67歳で終わった、次兄の思い出でといえばいえる出来事でしたした。。。

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帰省の際友人と行った市内の新繁華街。賑わっていましたnotes

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日々のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

いいお話ですね。
 私も丁度今、読売新聞東京本社宣伝部からでたての「読売新聞連載コラム傑作選・時の余白」が届きました。
 文化部に籍を置く金巻有美さんから送ってくれたのです。
芥川喜好さんと言う、凄い記者が居られるのですね。  この世に生まれてきたのも、先人の重ねてきた世の中に・・。ということを忘れないでとの提言です。

投稿: 風の樹人 | 2011年8月 7日 (日) 11時36分

こういった表現がよろしいのかどうか
わかりませんが、なんだか小説のような、
どこか静かで、深みのあるお話に
感じられました・・・confident
次男のお兄様にも、家族には話されない
いろいろな思いがあったのでしょうね。
そして、人も記憶も、時の流れとともに
移ろっていくのなのですね。

投稿: hanano | 2011年8月 7日 (日) 13時24分

風の樹人様
外出しておりましてコメントレスが遅れ失礼いたしました。

芥川喜好さんの素晴しさは私も以前記事にしたことがありました。読売新聞のコラム〔時の余白〕で熱烈なフアンが多いんです。私もその一人です。
〔読売新聞連載傑作集〕は書店で手に入るのでしたら欲しいですね。一度読んものでも繰り返し読みたくなるコラムが多いのです。

投稿: おキヨ | 2011年8月 8日 (月) 01時24分

hanano様
過分なお褒め恐れ入りますヾ(´ε`*)ゝ
〔生めよ増やせよ〕の時代で家族が多く、子供達は親の愛情の分配の少なさを感じながら育ちました。
私もしかりです(^^ゞ

でもね、家族は不良の次兄にはハラハラさせられましたよ。何か良からぬ事を引き起こすのではないかとそれぞれの立場で心配したものです。
私も兄が新聞沙汰にでもなったら学校へ行けなくなると真剣に思いました。

投稿: おキヨ | 2011年8月 8日 (月) 01時48分

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