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作家、画家たちの猫

内田百閒の〔ノラや〕を読み終えました。突如としていなくなった猫に対する作者の愛情とその狼狽振り、落胆振りが書かれているのですが、描写は湿ってはいません。作者自身は猫を想って日夜泣き暮らし心身衰弱するほど。ノラやの居場所であった風呂の蓋に顔を伏せて〔ノラやノラや、ノラや〕と夜毎泣き崩れるさまは、写真で知る百閒のいかつい容姿と重ねあわせ、読むこちらとしては思わず〔うふふ〕という感じです。

かって中野孝二の〔ハラスのいた日々〕を電車の中で読み、死んだ愛犬を想う描写の切なさ引き込まれ、涙が流れて困った事がありました。

こうしてみると、小説家はペット好きが多く、犬猫、どちらかといえば猫派が多いような気がします。夏目漱石はじめ、谷崎潤一郎、井伏鱒二 なども愛猫家としてよく知られていますし、大仏次郎なども猫好きだったと何かで読みました。意外なところで三島由紀夫も猫も好きだったようですね。。。

また、画家も作家に劣らず猫好きが多いようです。藤田嗣治は猫の作品が多く愛猫家として知られていますし、竹久夢二も黒猫を抱いた女性の代表作があります。猪熊源一郎、熊谷守一も猫好きで多くの作品を残していますし、現在の著名な画家たちも猫の絵が多いですね。。。

猫という動物は、表現者に描写力を促すなにか魔力のようなものを持っているのではと思います。

P1140490

猪熊源一郎 〔猫と食卓〕

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日々のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

早速読了されましたか。(^ァ^)
百閒の「ノラや」については私も、愛猫を失った悲惨さよりもむしろ、その文中から、微笑ましい猫バカぶりをみてとるクチです。

そういえば、以前見に行った錦絵(江戸~明治期の)の展覧会でも、やはり猫を描いたものが少なくなかった覚えが。
猫たちは古今東西、画家の絵心をいたく刺激するようですね。(^ァ^)

投稿: もとよし | 2011年8月 2日 (火) 17時58分

もとよし様
百閒は理性もへったくれもない、きわめつけの猫バカちゃんりんでしたね。〔笑〕
イメージが大きく変わりました。がたぶん創作の部分があろうかと思います(~o~)

もしかして歌川国芳をご覧になった?
浮世絵で猫といったら国芳ですね。それは様々な猫を描いています。
私は美術書でしか見た事がないのでこれは羨ましい!
美人と猫を描いた絵は実に色っぽい。猫の方が一段と色っぽいんですhappy01

投稿: おキヨ | 2011年8月 2日 (火) 18時48分

たしかに知っている限りで言えば犬より猫の読みものが多い気がします。やはり猫の仕草とおとぼけぶりがツボにはまるのでしょうかね。w

どちらかと言うと犬派は犬のみ、猫派は猫はもちろんのこと犬も可愛いと思えるんだと聞いたことがあります。絵の見方はまったく分かりませんが、黒と青を使っている絵にしては和ませてくれる絵でもありますね。

投稿: ろん | 2011年8月 2日 (火) 22時06分

ろん様
たしかに文豪、画人達は猫派が多いようですね。世話が焼けない?ということもあるのかしら。。。
そのうち猫の魅力にはまりきってしまうという段取りでしょう。
浅田次郎の猫〔民子〕もどっかへ行っちゃったきり帰りませんでした〔今本を見たところ(^^ゞ〕
ろんさんちの紋次郎ちゃんもどこかへ行ってしまわないよう気をつけてください。本当に可愛らしい。。。あんなすっきりした美人はそうはいませんよ。

絵の見方なんてないと思いますよ。観て感じるだけでいいのでは?

投稿: おキヨ | 2011年8月 3日 (水) 00時24分

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