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蟹攻めの日々

再びカニの話に戻ります。なぜかというとココログ広場で最近お友達になった若い方に蟹が高級品でなかった頃の話をブログに書くとお約束をしたので。。。

私が高校時代の頃、鋳物工場を営んでいた我が家に蟹やの息子が働きに来ていました。蟹やとは漁港である故郷のH市で水揚げされた季節のカニをゆでて市場に出すのを生業としている家です。蟹の獲れるシーズンになると彼は出勤時に毎朝茹でたての蟹を持ってくるので朝から蟹を食べることになるわけです。種類は様々でしたが、最もおいしい蟹は、H漁港でしか水揚げされない平蟹というワタリガニの一種で、子供の舌にもその濃厚な味は格別なものがありました。しかし、いくら美味しいといっても毎日というのはさすがに飽きて仕舞には誰も手を付けません。

大人になりある雑誌で、食通で知られる英文学者の吉田健一氏がこの平蟹食べたさにわざわざ北東北のH市まで訪れ、当時は一か所しかなかった市場の前で平蟹を味わったというエッセイを読みました。今でこそ生きたまま各地へ輸送できるのですが、当時は鮮度の落ちやすい蟹というので外部には出回ることのない蟹だったのです。

4年前の6月に帰郷し〔蟹の獲れるのは今頃ではなかった?〕と義姉に聞くと、現在は平蟹の捕獲量が少なく、料亭、レストランなどでしか食べられない高価なものになっているという話でした。

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妙義山 F6号

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