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それぞれの幸福感

○ 一生を其処しか知らず老いた女性〔ひと〕の無念さに似て まんじゅしゃげの紅〔あか〕

                                         所沢 荻田  貴子

新聞の文芸欄で見た胸に響く短歌です。私が気ままに出歩ける身に対し、田舎にただ一人残った4女の妹はほとんど旅行というものをしません。20歳で結婚し家庭人となってしまいましたので、旅行の楽しさ、開放感というものを知らず、それゆえかそのことで不満を聞いたことがありません。

上記の歌で、ほとんど旅行らしい旅行をしない妹を思ったのではなく、彼女の姑のことを思ったのでした。

妹の義母は一人息子である妹の夫を生んだ直後に病気によって失明、重度の難聴になってしまいました。妹は恋愛の末の結婚でしたのですべてを覚悟でこの家庭に入ることを決意したようです。

現在87歳になる妹の義母はこれから先も家の中の人ですが、私が逢った4年前にも以前より若返ったと思うほど色つやもよく元気でした。ほとんど座りきりの生活なのに、美しい身づくろいをして正座をしていました。

若い頃には身びいきというものがあり、妹にいらぬ同情心を持っていたのですが、まったくの杞憂で、上記の歌に書かれている〔無念さ〕というのは嫁姑どちらにも微塵も感じられませんでした。

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F6号 有笠山 べた塗(^^ゞ絵の具が乾くのを待って修正します。

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日々のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

短歌と言えば、私も一時期凝ったことがありまして、短歌雑誌なども購読していました。

新聞の文芸欄にも、やはり注目していましたね。
時折、心に残るような名作にぶち当たることがあって、イイものですね。
(今では、見るのは川柳欄ばかりという体たらくですが。(爆))

上掲のお歌もまた素晴らしく、おキヨさんの文章ともども、深く感じ入るものがありました。(^ァ^)

投稿: もとよし | 2011年10月13日 (木) 22時51分

もとよし様

私もです。サークルに入って添削してもらったりする熱の入れようでしたがつきものが落ちたようにパタリと歌作りをやめてしまいました(^^ゞ

でも他人様の作った短歌には興味がありますね。新聞に掲載されたのは必ず読んでいます。特選はもちろんですが特選以外に自分にぴたりと来る作品を探すのが好きです。

もとよしさんの短歌もぜひ拝見したいものですね。good

投稿: おキヨ | 2011年10月14日 (金) 01時15分

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