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松本俊介夫人逝く

今日の新聞で、昭和初期の洋画家松本俊介夫人禎子さんが99歳で亡くなられたことが記されていました。

松本俊介は34歳で夭逝しているので、同年の夫人が今までご健在でも何の不思議もないのですが、私の中では俊介は遠い過去の天才という想いが強く、その夫人が今日までご存命だったと知るのは正直のところ意外でした。

禎子夫人は俊介の作品でも見られるし、若かりし頃の写真を観ても大変な美貌の持ち主で、義兄でさえも彼女が貧乏絵描きと結婚のときには嫉妬を覚えるほどだったと当時を回想しています。

俊介は短い生涯を濃密な画業で、のちには天才画家として世間に広く知られますが、夫人は〔俊介は所詮挫折の人生でした。。。〕といった言葉をのこしています。画家が生きているうちにその正しい評価を得られなかった無念がにじむ言葉です。

その作品が確かなものとわかっているのは当の画家だけで、世間の目は数年~数百年を経てから気が付くということが美術界ではまれではないのです。

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Y市の橋  松本俊介

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日々のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

おキヨさん
 身に抓まされるブログでした。
 でも、誰の人生も、こんなものなのかもと思ったり。
 ご存知と思いますが、昨日「新槐樹社」の早川義孝さんと堀川素弘さんが一緒にこの片田舎にいらっしゃいました。
 早川さんの軽妙な童画風の絵画は、学ぶところが沢山あった同世帯の作家です。
 久しぶりに、「アンフォルメル作家。ザウォーキーやフォンタナ、ス―ラージュ・・など」の作家たちの戦いが話題に上がりました。 初めての出会いでしたが、子供のような素直さが私などが失ってしまったものとして、清々しく映りました。
 作品の評価だけが意味を持つのではないなとも。

投稿: 風の樹人 | 2011年12月 3日 (土) 08時44分

風の樹人様

芸術家と言われる方々の多くは正しい評価の目を向けられないまま終わることが多いと思います。世に出る方は幸運と言えるし、別の場合は社会の仕組みを巧みに泳ぐ能力に長けている場合もあるということも言えるのではと思うのです。

早川義孝さんのリトグラフは我が家にあります。詩情あふれる作品は一般的にも好まれていますね。
勉強不足で堀川素弘さんの絵はちょっと思い出せませんでした。

絵画雑誌などを見ていると空々しい評価のなんと多いこと。。。


投稿: おキヨ | 2011年12月 3日 (土) 11時34分

群馬の桐生市の大川美術館は松本俊介の作品が
多く展示されてますが、私もずっと昔の画家という
イメージだったので奥さんが最近まで存命であった
のに驚きました。
芸術作品は後世になって認められるという事が
しばしばありますが、それでも生涯創作を続ける姿は
私みたいな凡人には及びもつかない強さですね。

投稿: バルおばさん | 2011年12月 4日 (日) 00時10分

バルおばさん様
大川美術館は貯蔵品がいいですね。私も時々行きます。困るのはエレベーターがないこと。。。私の足は階段が禁物なんですよ(;´д`)トホホ…

ほんと、奥さんは俊介の分まで生きましたね。今頃はあの世で夫君と再会し大成を知らせていることでしょう。。。

天賦の才を与えられた人は創作に使命感を持つのではないかと思います。私も凡人でわかりませんが・・・。衝かれたように描くのでしょうね。

投稿: おキヨ | 2011年12月 4日 (日) 02時21分

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