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〔夜と霧〕再読

 書店で何気なく手にした本が、私が若かった頃読んだものとわかり再読してみたい気になりました。映画もそうですが、若い頃観たものが年を経て再び見た時にまるで違う感想、感動を覚えることがあります。↓

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〔夜と霧〕は ウイーンの心理学者 ヴィクトール・E・フランクル著で、自らが体験した強制収容所の事実を、精神医学者の目で淡々とありのままに書いたもので、世界のロングセラーとして深い感動をもっていまだに読み継がれています。

この本は新刊となっていて、以前読んだ本とは翻訳者が違うせいもあり、感動も新たなものとなりました。

人類最大の悲劇と言われる、ナチスドイツ体制による強制収容所の体験で、人間が極限状態に置かれた時の心理状態がことさらの表現なしに綴られています。

〔なぜ生きるかを知っているものは、 どのように生きることにも耐える〕というニーチェの格言を引用して 〔被収容者に、生きる目的をことあるごとに意識させ、収容所生活のおぞましさに精神的に堪え、抵抗できるようにしてやらねばならない〕著者は被収容者でありながら医師としての役目も果たしていたのです。

人は精神的、肉体的にも極限状態のなかで、わずかな楽しみも見つけられるものとあり、その楽しみ喜びはなににも勝るもので、ポケットの中に、我慢して食べ残した一かけらのパンくずを、いつ食べようかと指先でまさぐりっている。。。時の幸せ感。何かの機会にひとりで収容施設の隙間から見上げた夕日の美しさに恍惚となる一瞬。

ひるがえって、生きる目的を見いだせず、生きる内実を失い自分が存在することの意味をなくし、頑張りぬく意味を見失った人はあっという間に崩れていった。

〔人間とはなにか〕を深く考えさせられる一冊だと思います。

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日々のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

先日、生きる事の意味を考えましたが、この本は、読んでおりません。とてもいい本のように思いますが、私には読むのに勇気が必要だと思います。
わたし、とても弱い部分を持っているので、辛くなるかな?と!
 目的?目の前に何かを見出さなければ、進めない。
人の強さを試させることなのかもしれませんね。
どんな境遇にあっても楽しみを見つける・・・心に衝撃が走ります。その通りですね~読まなければいけないかも・・・・
支離滅裂なコメントになりました。
 
先日のカフカの本は、購入しましたが、今、息子のところへ強制的に!


投稿: nono | 2012年4月 6日 (金) 21時19分

追伸
 すでにご存知かもしれませんが、訳者の池田香代子さんのブログです。この本の追記が書かれていました。http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51456514.html

やはり、このコメントを書きながら、アマゾンへ・・・(;・∀・)買っちゃいました。
読む度胸があるかしら?

投稿: nono | 2012年4月 6日 (金) 21時42分

nono様

本は単に楽しめるもと自分の考え方、生き方に影響する様なものがありますね。
この本には差し出がましいこと、教訓めいたことなどは何一つ書かれていません。
ですから現在お辛い方がこの本を読まれたとしても〔私は地獄の中でこれだけ頑張った。だから貴方も頑張りなさい!〕ということではないと思うのです。

個人個人の生き方や境遇で本から受けるの感じ方もちょがうとおもうのですが、〔夜と霧〕は読み終わると静かな勇気が得られるのではないでしょうか。

〔夜と霧〕の翻訳者のブログがあるのですね。知りませんでした。わざわざありがとうございます。
とても読みやすい翻訳です。
翻訳者がおっしゃっているように、私も読み終わって思ったのですが、この本は今の若い方が読んだら得るものがあると思うのです。さらに、生きることに深刻な心理状態にある方にも読んでいただきたいと思わせる本でした。


投稿: おキヨ | 2012年4月 7日 (土) 01時00分

まもなく、本が届くかと思いますが情報ありがとうございます。

読めそうですね~coldsweats01

投稿: nono | 2012年4月 7日 (土) 10時24分

nono様

本を御買いになったのですね。お孫さんの代まで大切にされる本だと思います。
nonoさんのご家族には私などよりはるかに有意義な一冊になることは間違いありません。

投稿: おキヨ | 2012年4月 7日 (土) 11時18分

息子にこの本を買ったこと、言いましたら、芸大の時、授業でも習ったそうです。
心の問題は、音楽を勉強する人にとっては、大事な勉強項目なのかもしれませんね。
したがって、息子は、前の翻訳を読んでいると申しておりました。

投稿: nono | 2012年4月 8日 (日) 17時56分

nono様
そうでしたか。
この本は世界3大ロングセラーと言われるそうですから読んでいる方は多いと思います。
nonoさんがご自分の愛読書としてお持ちになっていても無駄な出費ではないと思われる本です。good

投稿: おキヨ | 2012年4月 9日 (月) 00時26分

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