出前コンサート
昨日に続き、もう一つコンサートの話
〔出前コンサート〕というのがあるのをご存じでしょうか。。。これは20数年前のことになりますが、画友の奥様が時々ご家庭のリビングで、クラシックギター奏者を招きミニコンサートを催っていました。
招かれて出かけると、広いリビングは会場風に設えてあり、小さな舞台もできていて、間もなく、黒いシャツ姿の60代の偉丈夫がギターを持って登場。静かな語りで自己紹介の後演奏を始めました。演目は誰もが聞き覚えのある アルハンブラの思い出 禁じられた遊び わが心のアランフェス 花祭り マラゲーニア など定番の曲を20曲ぐらいでしたが、演奏は素晴らしく、いままで海外各地のコンクールで多くの賞を受けてきたというのもうなづけるものでした。
ただ、会場の緊張感が異常なほどなんですね。おそらく演奏者を目の前にした、あまりの少人数のコンサートのせいだったもしれません。演奏者が今風にジョークを交えたトーク、ではないこともあったでしょう。音楽会というのはもちろん水を打ったような静けさの元におこなわれるのが理想だと思うのですが、息を詰めるような緊張感はちょっと。。。私など不用意に咳でも出たらどうしようかと思いましたもの。。。(~_~;)
我が家にギタリストのテープがあったのでお名前を確認し、検索したところ、彼は現在80代となられていてご健在。相変わらず各地で精力的な演奏を続けておられるようです。
スケジュールを確認したところ、わが市での演奏会が昨年あったようで、気が付くのが遅すぎました。残念!もう一度ほどほどの観客のなかで80代になられた名ギタリストの演奏を聴きたいものです。
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コメント
知人縁者、気の置けない友人らを招いて、プライヴェートのスペースを開放して催すサロン・コンサート。
奏者と客席がすぐ近く・・・・奏者が聴き手の反応をダイレクトに捉えることが出来、一方客席からは奏者の息遣いさえ聴き取れる距離での演奏。
ある意味、コンサートにおける理想形ですね。(^ァ^)
でも、緊張感が先に立っちゃったのはザンネンでしたね。(^^ゞ
咳きが出そうで、でも物音一つ立てられない窮屈な雰囲気・・・・それならば私にも経験が。orz
投稿: もとよし | 2012年5月22日 (火) 23時16分
もとよし様
軽妙なトークを交えながらのサロン・コンサートは和やかな雰囲気で盛り上がりますが、件のギタリストはそういうタイプではなかったですね。いかにも芸術家肌の方で神経質そうな印象を受けました。
街なかですので外部から音が聞こえたりすると止むまで演奏をしないものですから、観客も息をひそめるような状態で。。。(~_~;)
でも、演奏は素晴らしいものでした。もうちょっと広いステージが似合いそうなギタリストでしたね。
投稿: おキヨ | 2012年5月23日 (水) 02時30分