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寺山修司の訛り

寺山修司の〔ふるさとの訛りなくせし友といて モカコーヒーはかくまで苦し〕という短歌があります。

数日前の新聞の小欄に、〔寺山はテレビのない時代に育った人間なので、訛りを直さなかったのではなく、直せなかった〕と書いてありました。これには〔訛りを直したくても直せなかった〕というニュアンスを感じます。

寺山がこれを知ったら怒るでしょうね。短歌は訛りを捨てた友人を苦々しく感じています。ですから寺山は〔訛りを直せなかった〕かもしれませんが、それにも増して〔直したくなかった、直すべきではない〕と思ったはずです。

いま寺山修司〔ポケットに名言を〕という文庫本を持ち歩いていますが、この本の出だしが忘れかけた寺山の人物像が私の中で立ち上がりました。

寺山は少年時代ボクサーになりたかった。しかし、ジャック・ロンドンの小説を読み減量の苦しみと〔食うべきか 勝つべきか〕の二者択一を迫られた時〔食うべきだ〕と思った。〔腹の減った若者たち 怒れる若者たち〕にはなれないと知った。

その代り私は詩人になった。そして言葉で人を殴り倒すことを考えるべきだと思った。私は言葉をジャックナイフのようにひらめかせて人の胸の中をぐさりと一突きするくらいは朝飯前でなければならないと思った。。。

だが同時に言葉は薬でなければならない。さまざまな心の痛手を癒すための薬に。

このように鋭くきらめくような言葉を放つ寺山はやはりまれに見る天才と最認識させられます。

寺山修司は47歳という若さで亡くなりましたが、有り余る才能を駆使し文化的分野の偉業を数多く残したので短い生涯という気はあまりしませんね。。。

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日々のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

「ふるさとの訛りなつかし停車場の 人ごみの中にそを聴きにゆく」
言うまでもなく啄木ですが「訛」というものはとでも微妙な影を落とす存在ですね。
ある時期までは「訛」は揶揄や侮蔑の対象でした。
特に地方から都会へ出てきた人は、訛や方言で人知れぬ苦労を強いられたようですね。
にもかかわらず啄木のように言い知れぬ懐かしさに、それを聞きたくて上野駅に出向く、という思いに共感を覚えた人も多かったのではないでしょうか。
今日、訛・方言は地方(この言い方は正しくないかも・・・)文化として立派に市民権を得ていますね。
私も大阪弁や京都弁、あるいは沖縄弁が使えたらいいな、と思うことがありますもんね。

投稿: 風花爺さん | 2012年11月 2日 (金) 09時44分

東北は身も心も奥深い・・・と、実感しています。
 本当の故郷をこよなく愛しているのも東北人かと思っています。
挫折は、人の心に引出をたくさん作りますね~
 ゆえに挫折は必要なのかもしれませんね。

挫折だらけの私は、懲りない人ですが((ー_ー)!!
 この所、10月から~未だにブログが、暴れまくっています。なかなか収まりません。
こちらは、なんでや~ん?と、管理画面に入れないブログの不良に降参です。
 4日までは、駄目らしいです・・・・しっかりしてや~と、NEC!

投稿: nono | 2012年11月 2日 (金) 12時15分

風花爺さん様

各地にそれぞれの訛りがありますが、なんといっても東北訛りはその代表各で、おっしゃるように揶揄、侮蔑の対象でした。ゆえに東北弁には他の地方の訛りと違い大変複雑なものがあります。私が上京してまず心掛けたのは標準語をマスターすることでした。
それが故郷へ返ると逆に標準語出さないようにしなければと気を使うことになるのです。。。でないと、いいふりこき〔気取り屋という意味〕と軽蔑されてしまうからです。

啄木の歌はまさに東北の人間が故郷が近づく列車内や駅での人々の話し声でしみじみと〔帰ってきた〕と言う思いを実に素直に歌にしたもので、帰郷する東北の人間なら誰もが思うことを歌っています。

それに対し、寺山修司の歌は郷を出ることの無い人間の複雑な心境が含まれていると感じます。。。
彼も結局上京し豊かな才能を開花させますが、心と訛りは東北人の誇りを持ち続けた人だったと思います。

投稿: おキヨ | 2012年11月 2日 (金) 21時25分

nono様

しばらくでしたね。お元気でしたか。
そうですね。ことに今回のような災害に遭われて、よけいに東北の人の細やかさ、優しさがみにしみることでしょうね。。。

挫折は誰もが経験すること。立ち上がる力が肝心です。懲りたらいけませんscissors

PCが駄目になったんですか?

そちらはもう冬のような寒さでしょうね。お身体に気をつけて頑張ってくださいね。happy01

投稿: おキヨ | 2012年11月 2日 (金) 21時40分

「詩のボクシング」というライブ映像を見たことがあります。リングの上に2人上がり、即興で詩をぶつけ合うのです。やっと、その意味が理解出来た、と思いました。

投稿: 十三夜 | 2012年11月 2日 (金) 23時35分

十三夜様

〔詩のボクシング〕へぇ~と思って検索してみたらこれが面白い!
谷川俊太郎さんとねじめ正一さんが戦っているのを観ました。
こういう面白いテレビがあったんですね。

寺山修司が生きていたら必ず参加していたでしょう。谷川さんとは親しかったはずですから。

投稿: おキヨ | 2012年11月 3日 (土) 01時40分

絆が強いのは、東北そのものかもしれませんね。
 PCが壊れたのではなくて、NEC(ビッグローブ)
が、提供している、ブログそのものが、10月ごろから、断続的にエラーを起こしていました。
大大規模なメンテナンスとかで、11月4~5日まで、ブログは使えません。
ややこしい言葉の羅列はいけませんね。誤解の元です。失礼しました。

投稿: nono | 2012年11月 3日 (土) 16時03分

nono様

最も日本人らしさの残っているのは東北の人間ではないかと思うことがあります。良くも悪くも。。。

そうだったんですか。おおもとが悪いのではどうしようもありませんね。
私はPCにうといので理解力がないんですよ(^^ゞ

投稿: おキヨ | 2012年11月 4日 (日) 00時50分

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