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〔生の裏面〕を読む

以前に、ジョルジュ・ルオーの表紙に惹かれてはじめて韓国の作家の本を買いました 李承雨〔イスンウ〕という作家で、〔韓国を知りたかったら李承雨の本を読め〕と言われる、韓国ではノーベル賞に最も近い作家ということです。

本を買ったものの、忙しくて読めずにいたのですが、思いがけない体の不調でじっくり本を読める状態ができて読み始めたところ、ぐいぐい引きずられて2日で読み終わってしまいました。

内容は二重構造になっていて、作家〔〕があまり気乗りのしない〔作家探究〕という企画を引き受け、パク・プギルという作家に逢うことになります。

物語はパク・プギルの幼年期から始まるのですが、その生い立ちはとてもミステリアスです。裏庭の得体のしれない足枷のある男の正体。母親の疾走、故郷の脱出、恋 そして。。。

一人の人間が生きていくうえで、これほど切なく辛い、重々しい生き方はあるでしょうか。かといって決して押しつけがましいことでははなく、読むほどに〔生〕について深く考えさせられる重厚な内容の作品です。

文化 芸術は世界共通というのがあらためて解る優れた作品と思います。

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