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心洗われるエッセイ集〔邂逅の山〕

今一度読書の話を。。。

今、私のバックにあって、中ほどまで読み進んだのは、ブログのお仲間〔風花爺さん〕様よりご紹介頂いた車山ころぼっくるひゅっての主人手塚宗求さんのエッセイ集〔邂逅の山

昨日書いた韓国人作家 李承雨の〔生の裏面〕の主人公も、今日の〔邂逅の山〕のエッセイスト手塚氏も、偶然ながらどちらも 成育環境の複雑さから一人で生きようと若くして故郷を離れる人間の物語であり、エッセイです。

〔生の裏面〕は重々しく暗いイメージの内容でしたが、〔邂逅の山〕は霧ヶ峰の四季が抒情的な文体で紹介され、車山の清々しい風を感じさせてくれます。とは言え、手塚氏が山に入った昭和30年代の車山は今とは比べようもないほど厳しかったようで、エッセイの中に、若い夫婦が病気の我が子を背負い何キロも先の町まで夜道を下る行りはその心細さが伝わり思わず目頭が熱くなりました。

自然の厳しさを受け入れ、美しさに感動し 浄化された人生。。。

半世紀以上車山の主として過ごされた手塚宗求氏も、風花さんによると80歳で急逝されたとのことです。

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日々のつぶやき」カテゴリの記事

コメント

書物について大した鑑識力の無い私の趣味にお付き合いいただいてしまい恐縮です。
私の方もおキヨさんのブログで紹介される本を手に入れたりしていますので「おあいこ」ということでご勘弁ください。
山小屋の経営者を類型化すると「稼業」とするものと「山が好きで住み着いた」とするタイプがあります。
手塚さんが後者であることは『邂逅の山』でもよく書き込まれていると思います。
そこは生活の場ですから、たまに一晩か二晩を過ごす宿泊者では分からないさまざまな苦労があるのでしょう。
にもかかわらず生涯をそこで過ごすのは、そうした苦難を乗り越えられる何かを見つけてしまった手塚さんのような感性の持ち主だけなんだろうと思います。

投稿: 風花爺さん | 2012年12月 2日 (日) 06時59分

風花爺さん様

私は風花さんのブログ、つまり文章の大ファンです。
貴方様の文章は語彙力の豊かさ 表現力の的確さ、淡々と、ことさらの大仰さを好まない品をもっていらっしゃる。。。
どうすればこのような文章力が付くのかを知りたければ〔あの方は一体どういう本をお好みなのか〕に興味が湧きました。
解ったのはお読みになる書物ではなく、培われた人格、知識を持つ方がその書物を選ぶということ。。。(苦笑)

それでも共有するものを持ちたいとなれば同じ本を読むにしかありません。

私も蓼科 車山などには少なからず足を運んでいましたのに手塚さんの事は全く知りませんでした。
手塚さんのエッセイ集、もう少し読んでみたいと思っています。

投稿: おキヨ | 2012年12月 2日 (日) 13時07分

昭和50年代、ひと夏を車山のレストハウスでアルバイトをして過ごした経験があります。
当時、私の居た辺りは既に開発の進んだ観光地となっていて、山暮らしの厳しさとは無縁の世界でしたけれど。(^^ゞ 私の記憶の中の車山は、爽やかな夏の高原のイメージです。
ともあれ懐かしい! 機会があれば、読んでみたいと想います。

投稿: もとよし | 2012年12月 2日 (日) 13時48分

おキヨ様
そんな風に身に過ぎるお褒めをいただくとすくんでしまいますし、自分ではない別の人のことであろうとも思います。
その人物はおキヨさんの豊なイマジネーションが生んだ偶像ですよ、キット。
現実の私はどこにでもいる汐垂れたジジイで、文章にしたってそんな身の丈にあったものしか書けません。
もとよし様
アルバイトをされたレストハウスはどのあたりにあったのでしょうか?
もし、車山を西へ下った「ビーナスライン」に面したそれであれば、手塚さんが営んでいた「コロボックル・ヒュッテ」はそこから僅かに奥へ入ったところにあるほんとに小さな山小屋です。

投稿: 風花爺さん | 2012年12月 2日 (日) 15時44分

もとよし様
昭和50年代に車山のレストハウスでアルバイトを・・・私もその頃は時々白樺湖を見下ろせる位置に絵を描きに出かけていました。食事はレストハウスでしたのであるいはお逢いしているかもしれませんね。。。scissors

霧ヶ峰は清々しい場所ですね。こういうところで例え数日間でも過ごしたならば、俗世の垢も洗い落とせるかもしれませんね。おっと、もとよしさんの昭和50年といえば、まだお若く、俗世の垢などあろうはずもない・・・ですよね?

私はまだ一冊も半ばしか読んでいませんが、馴染のある情景が豊かな表現で書かれているのでなにか懐かしい気持ちになります。
車山でアルバイトをされた貴方様ならもっと懐かしい筈ですね。

投稿: おキヨ | 2012年12月 2日 (日) 23時11分

風花爺さん様
思った通り否定のコメントを頂きましたね。^^
風花さんがお困りの様子目に浮かびますので、この件の反論は止めていきます^^

もとよしさんがアルバイトをされていたレストハウスは風花さんのおっしゃる場所であれば私も何度か食事をしています。
もとよしさんのコメント待ちですね。。。

投稿: おキヨ | 2012年12月 2日 (日) 23時40分

>風花爺さん
  
> もし、車山を西へ下った「ビーナスライン」に面したそれであれば、
  
レストハウスは、山の斜面を切り開いて出来たスキー場の直下にありました。
今となっては正確な場所など思い出せないのですけれど、仰るとおりビーナスラインの直ぐそばでしたので、おそらくその付近ではないかと想います。(^ァ^)
 
その車山を舞台としたエッセイ。
これは、是非とも読んでみなければなりませんね。(笑)

投稿: もとよし | 2012年12月 3日 (月) 23時21分

>おキヨさん
 
やはり、あの付近を訪れておられましたか。(^ァ^)
  
私の働いていたレストハウスは二階建てのシックな建物で、かなり繁盛していました。
ビーナスラインを通るマイカーや観光バスが次々に停まってゆきますから、お昼時などはもう大変な混雑。(^^ゞ
あのレストハウスのオーナー。 今想うと大層やり手の社長さんでしたね。
私は厨房の担当でしたけれど、時々はホールに出たことも。
もしやおキヨさんもご利用になったかもしれない、なんて想うと愉しいです。(笑)

投稿: もとよし | 2012年12月 3日 (月) 23時23分

もとよし様
今、車山周辺を調べてみたところ、ビーナスサインに沿った2階建てシックな建物といえばレストランヨーデル?のような気もしますが、なにしろもとよしさんが20代、私が30代後半の時代のことなので定かではありませんねhappy01
風花さんのおっしゃるお店は昨年夏私が行ったお店のようです。そのお店の少し奥にはコロボックルヒュッテがありますね。

先日行くつもりが雪で車山を通過できませんでした。

私もブログでお友達になった方と前にどこかでお逢いしたかもしれない想像をしたりして楽しんでいますnotes

投稿: おキヨ | 2012年12月 4日 (火) 00時41分

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