夫の審美眼
先日諏訪湖畔にあるサンリツ服部美術館でのこと。
サンリツ服部美術館の貯蔵品は国内外の格調高い美術品が多く展示されていますが、 絵画展示室を鑑賞中、夫がある作品の前でぴたりと立ち止まり、今までになく熱心に眺めています。 傍に近づいてみると熊谷守一の作品〔ゆず〕の絵の前です。 画家独自の極度に単純化された絵で4号〔だったかな?〕に黒い盆の上に黄色いゆずが一個置いてあるだけ。 夫は熊谷守一なる画家が日本画壇の最高峰に属する大家とは知る由もなく、ただその作品に魅かれているようです。
意外でしたね。シャガールやルノアール、デュフィの華やかな作品に比べ小さく、単純化された絵がかえって魅力的にみえるのはたしかでしたが。
今更ながらですが、できれば私も余計な、邪な知識など忘れて単純に作品に接したいとちょっとうらやましい気になりました。
絵を観るうえで中途半端な知識などなんぼのものでもないと思うんです。
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コメント
おキヨさん、おはようございます。
信州には50ヶ所以上の美術館、博物館がありますが、絵画などの趣味を持たれる人には最高でしょうね。小生も訪ねたのはまだ半数くらいでしょうか。おっしゃる通り、眼を引かれる作品はご主人と同じのかもしれません。
投稿: 岳 | 2013年11月12日 (火) 07時33分
岳様
こんにちは。
50か所以上の美術館、博物館が!w(゚o゚)w
とかく日本は文化的な箱もの好き。。。80年代辺りから雨後の筍の如くに増えましたが、すべてが理想的な活用しているとはかぎりませんけどね。。。
でも私が知る限り信濃の美術館は良い作家の展示作品が多いですよね。
絵画鑑賞はなまじっかな予備知識など不必要で
自分が好きだと思えばそれが良い絵なんです。
投稿: おキヨ | 2013年11月12日 (火) 10時47分
おキヨ様 こんにちは



確かに…絵も写真も見る側が心惹かれればそれが一番
感性は人それぞれですもんね
そう自分に言い聞かせ、自己満足に浸っているわたくしです
投稿: Shana | 2013年11月12日 (火) 12時05分
shana様
絵より先に説明案内を読むから感性が育たないんですね。テレビで実験していましたが、日本人が名画に対する知識は非常に高いのに、その絵について、自分の意見がまるで無いんです。
誰の絵だかは重要ではなく、その絵から何を感じるかが大事なことなんですけどね。。。
自己満足、それでいいんです!
投稿: おキヨ | 2013年11月13日 (水) 00時47分