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〔春を背負って〕を観る

かねてから観たいと思っていた山岳映画〔山を背負って〕を観てきました。

 

2009年に公開された〔剣岳 点の記〕の木村大作監督第2作で、その映像美は今回も期待を裏切らない素晴らしいものでした。

〔剣岳 点の記〕とは趣が違い、全体の仕上がりはややソフトタッチですが、立山連峰の四季の美しさは充分に満足できるものでした。 

主演は 松山ケンイチ  豊川悦司  蒼井優 。その他の俳優陣の多彩な顔ぶれも前回に劣らず、特にベテラン俳優たちの手慣れた仕事ぶりは見応えがありました。

ストーリーは山小屋を経営する父親の思わぬ事故死に都会で会社勤めをしていた主人公が後を引き継ぎ苦難に耐えて山小屋を守るというものです。 

謎の山男を演じた豊川悦司の圧倒的な存在感、松山ケンイチの少年をそのまま大人に引き延ばしたような素朴な姿が舞台となる山岳にふさわしい配役となっています。

ただ、最後の若い男女が手を取り合ってはしゃぐシーンはいかにもありふれていて野暮ったい感じがしましたね。

Photo

〔春を背負って〕の主演者たち

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映画」カテゴリの記事

コメント

私の独りよがりの感想になりますが・・・
木村監督は「八甲田山」など、多くの大作に起用された名カメラマンですね。
従って、メガホンをとっても映像上位になり、人の内面を描くことはその次にきてしまうのではないかと思えています。
立山にカメラを据えてのロケーションは前作に続いて圧倒的で、卓越していました。
反面、原作が描いている、屈折した心の持ち主たちのウエットな関係から生まれる心の襞や、陰影は映像からはほとんど感じられません。
そもそも映像で表現するするのは、難しいことでしょうが、木村監督はあまりそこへのこだわりは持っていないような気がします。
原作からの影響でしょうが、主人公二人のキャスティングもベストとは思えませんでした。
ラストシーンは軽すぎて同感です。
しかしながら、細かな点をほじくるといろいろあるとしても、全体としては、私が山好きなのでバイアスがかかってしまうせいもありますが、良い映画を作ってくれましたね、という木村監督への感謝は隠しきれないのです。

投稿: 風花爺さん | 2014年6月21日 (土) 07時05分

風花爺さん様
おっしゃる通りだと私もおもいます。
風花さんがが以前にブログで紹介された笹本凌平の作品2冊を私も読みましたが、山岳の描写と人間の心理描写が見事に交錯した惹きつけられる作品だったと記憶しています。

前に〔永遠の0〕という映画を観て、作品、俳優の起用に違和感を覚えず十分に満足した後に、原作読みました。感想は残念ながらだいぶ違ったものになってしまったのです。

今回の映画も原作を先に読んでしまうと、どうしても不満の残る出来具合になるでしょうね。
笹本凌平の作品を数多く読まれている風花さんのこの映画のに対する物足りなさは充分に納得できます。

ただ・・・出演者がまだテレビなどで宣伝中でして・・・^^

とにかく山岳映像は素晴らしいものでしたね。


投稿: おキヨ | 2014年6月21日 (土) 10時06分

おキヨさん、こんにちは

やはり小説の映画化は難しいのでしょうね。映像と言うジャンルからの山岳は、壮大で更に大画面と言う事もあり文句のつけようもありません。原作を読み、期待しての映画鑑賞でしたので、一瞬は満足出来たと感じましたが、映画特有の後に残るものが薄く、過去に複数回観ている名作とは次元が違う様に思います。

投稿: | 2014年6月21日 (土) 13時30分

岳様
原作を読んでからでは、映画化は大概物足らなく感じますね。これは限りある時間に詰め込まれるので致し方のないことだと思います。
それを踏まえて見ても、内容的にはたしかに希薄な気もしますね。

でもね、我が郷里の俳優松山ケンイチ君がまだ一生懸命宣伝中。。。脚を引っ張るようなことは書きたくないsmile

投稿: おキヨ | 2014年6月21日 (土) 17時18分

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