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〔晩鐘〕を読み終える

治療中の目に気を使いながら、佐藤愛子話題の長編〔晩鐘〕を何とか読み終えました。

愛子女史91歳がこれまでの波乱万丈の生涯を独特の湿り気のない文体、にじむユーモアーをまじえて書いています。 

青春時代の頃の同人雑誌当時からの仲間との交流、伊那での暮らし、結婚そしてこの作品の芯となる夫、辰彦なる人物の人となりを作家独自の深い洞察で描かれています。 

老作家藤田杉は佐藤愛子自身、畑中竜彦は彼女の別れた夫、は分るとして、手紙という形で作品を書き進める相手の先生梅津玄とは誰・・・菊池寛かな?とか、同人雑誌からの付き合いである天野や庄田は誰?と想像する楽しみがありますね。

ただ川添という、杉と晩年まで交流の合った人物は川上宗薫でしょう。川上が病死したとき、娘の父である辰彦が亡くなった時も動揺など微塵も感じなかった杉が強い孤独感、心からの寂しさを感じたようです。

興味深かったのは、杉〔作家自身〕が前夫が原因の理不尽な借金返済にこの別れた夫を恨むでもなくさして怒っても居ない。 

尾羽打ち枯らした前夫が金の無心に来ると怒りながらも共に食事をし、お金を差し出すという不思議な関係が可笑しく、作家のおおらかな〔第三者には不可思議な〕気質。。。

波乱の人生をからりとした文体で描かれていることで内容の重さが避けられています。

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読書」カテゴリの記事

コメント

おキヨお姉様
読了おめでとうございます。
愛子女史の生き方、その潔さに惚れています。
よって彼女の作品は余さず読み、今では姉のような母のような身内感覚さえあります。
直木賞受賞の「戦いすんで日が暮れて」も元夫の借金騒動を描いてるが、当時は現在進行形の為に相手の女性は同人誌仲間となってましたね。クラブのママであったとの真相に驚いています。呆れた元夫ながら娘の父親には違いありませんものね。
遠藤周作、川上宗薫との友情はつとに有名ですね。
私の感性では遠藤夫人が愛ちゃんに似てると思うのですが?
先生は菊池寛でしょうか?
なだいなだ、北杜夫も仲間でしたね。
尚、お目を大切にご自愛ください。

投稿: りんご | 2015年3月 2日 (月) 16時32分

おキヨさん、こんばんは

読書を始めると、あれもこれもとなってしまいます。遠藤周作や川上宗薫などを読んだのは大昔。最近私の場合は藤沢周平から入りましたから、池波正太郎も既に6冊ほど… 時代小説も司馬遼太郎や、最近の人気は葉室凛などもあり興味津津、大変です。

投稿: 岳 | 2015年3月 2日 (月) 19時51分

りんご様
本を読み終わるたびにおめでたいなら私は年中おめでた婆さん〔大爆〕でもまだ目が使えるいるのですから真面目な話めでたいことです。ありがとうございます。

私は片寄りなく読みたいので好きな佐藤愛子と云えどもそれほど読んではいないですね。代表作の他エッセイ集が多いです。
そうですね。前夫の新しい奥さんはクラブのママのようです。
件の〔先生〕は本の中で60前に亡くなったとありますから、菊池寛あたりが当てはなるのではないかと。。。しの他の根拠はありません。
愛子女史のセーラー服姿は結構な美少女で、遠藤周作が〔マドンナ〕だったというのも無理からぬことです。
いつもお気遣いありがとうございます。

投稿: おキヨ | 2015年3月 2日 (月) 21時36分

岳様 こんばんは。

まったくその通りで、本も一種の麻薬的な存在ですね。常に傍らに本が無いと落ち着かない。
私は寝室 台所 ハンドバックの中とその場所で読むものが違います〔苦笑〕
しかし、私の場合本を読むからと云ってそこから何かを得ることが出来るわけではなく、ただ単純に〔面白かった〕で終わりですcoldsweats01

投稿: おキヨ | 2015年3月 2日 (月) 21時46分

本作を含め、私は佐藤愛子さんの本はエッセイを除いて読んでいないので、見当違いのことを書いてしまいます。
つい先だって、曾野綾子さんが、アパルトヘイト(人種差別政策)を容認するとも受け取られかねない記事を産経新聞に書いて、物議をかもしましたね。
その是非は別にして、愛子さんも綾子さんも、騒ぎになるかもしれないなんてことを気にしないで、思うところを、歯に衣をきせないでズバズバ発言するところが潔いですね。
年齢を重ねるほどに女性は怖いものしらずになるらしい、その見本みたいにおもえますが・・・。

投稿: 風花爺さん | 2015年3月 3日 (火) 09時23分

おキヨお姉様
度々の訪問をお許しください。今日は雛祭りですね。
サトウハチローは「今日は嬉しい雛祭り♪」「小さい秋」などたくさんの国民的詩を書かれましたね。
純な詩とは裏腹に母を泣かせ通しの手のつけられない不良。母を捨て愛子女史の母に走った父紅緑への許し難い思いが可哀想な母を苦しめたとは皮肉ですね。
読書家のおキヨお姉様のこと愛子女史の「血脈」は読まれてますよね。雛祭りの歌を思いながら横道に逸れました。悪しからず。風は冷たいが光の嬉しい雛祭り日和に恵まれました。お元気でお過ごしください

投稿: りんご | 2015年3月 3日 (火) 09時31分

風花爺さん様
曾野綾子氏、なにかと物議を醸す発言の多い方ですね。
それにしても今回の(居住地区を分ける)発言は批判が圧倒的です。
氏の発言はいつも一般的の逆の発想ですからそうなるのであって、多数派、ことなかれ主義的発言なら別にしなくてもいい、という考えでしょうか。。。
世界をつぶさに見て歩き、その上の発言ですから思うところのある筈と私は考えるのですが、それよりこの考えをパーンと紙面に書く勇気に圧倒されます。

おっしゃるように、年を重ねた男と女では女のほうが不敵になるような気もします。
因みに私は幸か不幸か無知がネックとなり年甲斐もない軟弱ものです。。。^^;

投稿: おキヨ | 2015年3月 3日 (火) 11時28分

りんご様
あ、気がつけば3月3日・・・我が家には無関係のお雛祭りでしたね。(*^-^)

サトウハチローは表面不良少年だったようですが、複雑な家庭事情で物思う繊細な心も育ったのかもしれませんね。私は何事もない人生より、いろんな経験をした〔させられた〕ほうが深い味わいを持つ人間になると思っています。

そうですね、佐藤愛子の代表作の一つ〔血脈〕は昔読みましたが、りんごさんほど読書家ではありませんよ^^
大きな絵を夜昼描かなければならなかった時期はほとんど読書はしませんでした。

居るも御気遣いありがとうございます(*^^)v

投稿: おキヨ | 2015年3月 3日 (火) 11時46分

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