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騎士の真実

昨夜から〔中野京子と読み解く 名画の謎〕を読み始めたところです。

これがなかなか面白い。ただいま3話〔甲冑のダンディズム〕を読んだところですが  名画の話なので主題となる絵はティツィアーノの〔カール5世騎馬像〕が挿絵。  鎧兜も凛々しいローマ皇帝カール5世の雄姿をティツィアーノが天与の才を尽くしてドラマチックに描き上げたものでこの絵なくしてはあのナポレオンの騎馬像の生まれなかっただろうとあります。 

誰もが一度は目にした事のある有名なナポレオンのアルプス越えの騎馬像は実はロバだったし、  甲冑も身につけられないほど体が痛風や長年の疲労でボロボロだったと書いてあります。カール5世だってあれほどかっこいいわけではなく、長年の戦続きで半病人だったようです。 

それに甲冑は一度身に着けると脱ぎ着が難しく、3人位の従者の手を借りなければならないし、夏の暑さは想像を絶するものだったようです。それよりなにより、戦場にはトイレタイムというのがない。ということは、甲冑をつけたまま!?!!(゚ロ゚屮)屮 

幸い水があれば従者が洗うことが出来るが、水が無ければそこらの草で拭くだけだったようで、〔その甲冑を付けた騎士の乘る馬がかわいそう〕と書いてありますhappy01 

中野京子の名画の謎シリーズは、ヨーロッパの歴史と世界的名画を、同時に解りやすくユーモアーを持った文章で知ることが出来ます。

Photo

これで本当に戦えただろうか?うっかり転んだら起き上がれないのでは?

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読書」カテゴリの記事

コメント

ご紹介のカール5世騎馬像、いろんな本や雑誌で何度か見た気がします。 ここからナポレオン騎馬像へと進化するとのこと。 支配者の(肖像画の)系譜というワケで、興味深いですね。
 
写真の未だ無かったですから、肖像画は(今では考えられないくらい)大切なものだったんでしょうね。
ともあれ、自分の勇姿を出来るだけカッコ好く(若干のウソはあっても(笑))遺しておきたい、というのは判る気がします。(^ァ^)

投稿: もとよし | 2015年9月27日 (日) 10時52分

ここに描かれている「カール五世」は少し疲れているように見える、との評があります。
日本の戦国武将もそうですが。位が高くなるほど鎧、兜、甲冑で身を固めていますね。
あれは防御のためという理由もあるでしょうが、むしろ部下に対し権威、地位を誇示する装いでもあるのではないでしょうか。
あんなに重いものを身に纏っていたら、身動きもままならずとても実戦の役には立たないでしょう。
王、英雄、武将を描くなら実物よりも数段見栄えがするように描くでしょうから、その意味では絵画はウソをつく、という側面がありますね。
この絵は「プラド美術館」所蔵になっているようです。
私はゴヤ、ベラスケス、エルグレコなどの作品は記憶にあるのですが、なにしろたくさんの名画を短時間で見るものですから、この作品の記憶にありません。
その時勝ってきた画集には確かに載っています。

投稿: 風花爺さん | 2015年9月27日 (日) 11時27分

もとよし様
この一族は宮廷画家によって描かれて名画として外国の美術館に展示されていますので、お目にかかると思います。または美術の教本でお目にかかります^^

あの時代、腕のいい画家を雇って自分や家族の肖像画を描かせるのが権力者の特権だったようですね。
おかげで現在私達は名画として当時の権力者の様子を知ったり、天才画家達の目を見張るようなテクニックを観ることが出来ます。

雇い主の気に入るような〔ウソ〕を描けなければ一流画家ではなかったようですよ^^

投稿: おキヨ | 2015年9月27日 (日) 22時06分

風花爺さん様
”カール5世の様子が少し疲れている”
ティツィアーノはすでに高名で誇り高い画家だったようですから、まるきり権力に諂うような描き方をしなかった?とも受け取れますね。
顔にしても、ハプスブルク家の特徴〔顎が出ている〕
も描き表しています。
武将の鎧や西洋の甲冑は敵に対する威嚇の意味もあったようで、人も馬も大仰に飾り立てていますね。
あれだけ飾り立てればとても重くて先陣を切って戦うというわけにはいかなかったと思います。

権力者が画家を雇うには、自分や家族をよりよく見せる腕を持った画家というのが必須条件だったようです。後世まで残ることを意識すれば当然の事ですものね。
最も有名なのはベラスケスの描いた〔ラス・メニーナス〕ではないでしょうか。ご覧になったとは羨ましいですね。

投稿: おキヨ | 2015年9月27日 (日) 22時31分

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