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〔老人の極意〕を読む

村松友視のエッセイ集〔老人の極意〕を面白く読みました。

作者が今まで出会った心に残る魅力的な老人たちの話を書いたものです。 

作家は私と同年代ですから、ダンディーで知られた彼の人も今や老人と呼ばれて不足のない年齢ですが、本の中に登場する、一癖あったり、粋だったり、個性的で妙味にあるれた老人達を見ると、作家が青年に感じられてくるから不思議です。

書の中の老人たちは皆人間として味わい深く出来上がった〔大人〕というべき人達なので、おそらく作家自身が本に登場する老人〔つまり本当の大人〕たちに対する敬意のせいでしょう。 

こういう本を読むと、人間が本当の意味で完成するのは〔必ずしも理想的ではなくとも〕矢張り老人と云われる年代に入ってからだろうという気にさせられますね。 

でも、我が家のように、いつまでたってもどこまで行っても、ひねた子供のままで終わるという情けない老人もいることは居るんです。bearing

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読書」カテゴリの記事

コメント

おキヨさんのご主人様も、他人から見れば立派な方!!!。
家族は朝から晩まで一緒。
だらしのない恰好から全てを見ていて、点数が
厳しくなります。
ながい年月夫婦を続けていられる事が
素晴らしい人柄であると物語っていると思います。
我が夫もあれだけおしゃだったのに・・・。
ま~気を抜く場所があるって良い事だと!!!。

投稿: マーチャン | 2015年11月 2日 (月) 10時06分

本を読んでいないので登場人物がいかなる人々か分かりませんが、多分年輪を重ねながら自らの個性を磨きあげた魅力に溢れたかたがたなんでしょうね。
私は、人間にとって人格の完成など不可能にちかいことだと思っています。
稀には確かに天性の人格高潔者が存在します。
しかし大多数の人は人格を磨くことなどには関心がなく、中にはそのための努力する人がいますがいつしかメッキが剥がれてしまいます。
人格とは無関係に、人には程度の差はあっても尖がった部分があり、それが芸術なり、芸能なり、思想なり、科学なり、社会運動なりいろいろな分野で開花させられる人がいて、それに年輪が加わって、いわゆる円熟の境地に近づくのでしょう。
そうした人は別にして、世の高齢者のほとんどは一生を子供のころと大差なく送り、いわゆる「馬齢」を重ねて、ついに人格者と呼ばれることのないままに終えるのでしょう。
私もそうですが、貴家の愛すべきご主人もまたそうした「その他大勢」のお一人でしょう。
”それでいいのだ!”と開き直っています。

投稿: 風花爺さん | 2015年11月 2日 (月) 10時41分

マーチャン様
どんな大人物でも家の中では普通の人、そのつれあいから見ればただのだらしのない人や変な人で評価はされにくいしょうねsmile

我がお爺も他所から見ると良い人なんですよ。

”長い夫婦生活・・・”
よくおっしゃってくださった。ひとえに私の(忍耐)の賜・・・とはどなたも思わない?coldsweats01

我が家お互い思いっきり気を抜いて暮らしていますscissors

投稿: おキヨ | 2015年11月 2日 (月) 11時22分

外で頑張っている男性ほど、家に帰れば子供みたいです。
うちも…(^^;)
このまま年を重ねても魅力ある老人にはほど遠いだろうと思われますが、外ではそう思われていないようで…

でも人は皆最後は子供に帰ります。
その時のギャップが少なくてすむかもしれませんよね。

投稿: 和乃香 | 2015年11月 2日 (月) 11時29分

風花爺さん様

この著書には、有名無名の老人たちが登場しますが、
作家独自の観察眼と感性で、その社会的な地位などは関係なく、年輪が築き上げた人間の妙味みたいなものがとりあげられています。

いわゆる〔人格者=完成された人間〕という捉え方ではでは無いですね。中には〔おかしな大人〕もいます。
旅で見かけた外国の老人とか、老舗の女将、または著名人の奇妙な癖。。。作家が心惹かれた老人たちの仕草や言葉、それらの事もその人と一体になり味のある雰囲気を醸すと。それがつまり人間としての完成ととらえています。

そういう意味では身近なところで、我が家のお向かいのIさんなども魅力ある老人に仕上がっています。

個人的なことを云えば私なども人格者よりは人間的に魅力のある人物のほうがずっと好ましいですね。

投稿: おキヨ | 2015年11月 2日 (月) 11時51分

和乃香様
辛口の社会評論家であった大宅壮一さんが亡くなる時に奥様に〔お母ちゃん〕と甘えたという話を読みました。大人物と云われる方でも家ではただの人で子供に帰るんですね。

家庭ではお互い悪い面しか見ませんものねcoldsweats01
案外外での評価が正しいのかもしれません。

投稿: おキヨ | 2015年11月 2日 (月) 12時01分

おキヨさん、こんにちは

団塊世代も仕事を離れ、悠々自適な生活を送る様になっていますが、同世代でもパソコンを操作できない人が多く驚きます。アマゾンでチェック、中々面白そうなので注文しました。中古本が数冊あって791円。通常は日本郵便で送料が180円ですが、この本は無料でした。

投稿: 岳 | 2015年11月 2日 (月) 13時40分

岳様 こんにちは。

今はスマホなどで間に合っているからかもしれませんね。別にPCを操作できなくとも生きていけるという考え方でしょう。

なに、無料ですと?
まだ新しい本ではないですか。。。
まだまだ先の事ですが、いづれはご老人となる貴方様にとっても楽しめる本だと思いますscissors

投稿: おキヨ | 2015年11月 2日 (月) 17時04分

こんにちは。
ご紹介の本、面白そうですね。
先日の『名画の謎』?も読んでみたいと思います。
北国育ちゆえ、この数年は夏にひどく負けて、寒くなる頃にようやく本を読む気力を取り戻す私は、精神は未熟のまま、体だけは充分老人になっているようです。遅れ馳せながら、読書の秋をこれから愉しみます^^。

投稿: 粉雪 | 2015年11月 3日 (火) 16時50分

粉雪様 こんばんは。

〔老人の極意は面白いし、字が大きく文章も読みやすいです。

〔名画の謎〕シリーズは絵画の知識が一変に広がります。私、今まで自分では少なからずの絵を美術館で観てきたつもりでいましたが、中野京子の名画シリーズを読んで、私の絵画鑑賞など観た内に入らないのではと思い知らされました。

夏の暑さは年々堪えるようになりますね。しばらくお名前を見なかったのでどうしていらっしゃるのかと気がかりでした。
完璧な人間など居ないということですのでここまで来たら自分を許し,労わりながら過ごしましょう、お互いに。。。^^

投稿: おキヨ | 2015年11月 3日 (火) 21時53分

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